
あらすじ:船の倉庫係をしているHaveが、みんなのために大切なものを守る物語
朝
朝日が船の甲板を照らす頃、Haveはもう起きていました。
茶色の短い髪をくしゃっとなでて、大きなリュックを背負います。小柄な体には重そうですが、Haveは慣れたものです。
「今日も、みんなの大切なものを守らなきゃ」
船倉に降りていくと、きちんと整理された棚が並んでいます。食べ物、お水、道具、みんなの思い出の品。
「I have everyone’s treasures!(みんなの宝物を持ってるよ!)」
Haveは几帳面に、一つ一つ確認していきます。
昼
お昼ごはんの時間、Getがあわてて走ってきました。
「Have! 釣り針がなくなっちゃった!」
「大丈夫、I have extra hooks!(予備の釣り針を持ってるよ!)」
Haveはすぐに小箱から釣り針を取り出しました。
「ありがとう! きみはいつも準備がいいね」
Getは嬉しそうに釣りに戻っていきました。
午後、Canが料理をしていると、お塩が足りないことに気づきました。
「あら、困ったわ…」
「Canさん、I have salt here!(ここにお塩があるよ!)」
Haveが差し出したお塩を見て、Canはにっこり笑いました。
「Haveちゃんのおかげで、おいしい料理が作れるわ」
夕方
夕方、急に雨が降ってきました。
Nameが洗濯物を取り込もうとして、あわてています。
「大変! 服がぬれちゃう!」
「I have a big sheet!(大きなシートを持ってるよ!)」
Haveは防水シートを広げて、みんなで協力して洗濯物を守りました。
「Haveのおかげで助かったわ」
Nameの金色の長い髪が、夕日でキラキラ光っています。
船の上では、いつも何かが起こります。でも、Haveがいれば大丈夫。みんなそう思っていました。
夜
星が輝く夜、Blankがやってきました。
「Have、今日もお疲れさま」
「ぼく、みんなの役に立ててるかな?」
Haveは少し心配そうに聞きました。
「もちろんさ。きみが I have everything we need(必要なもの全部持ってる)って言ってくれるだけで、みんな安心するんだ」
Blankの言葉に、Haveはほっとしました。
ふと、Hopeが近づいてきて言いました。
「Have、きみが一番大切に『持ってる』ものは何だと思う?」
Haveは考えました。食べ物? 道具?
「I have… I have friends!(友達を持ってる!)」
「そう、それが一番の宝物だね」
みんなで星を見上げました。
船は静かに進んでいきます。明日も、Haveはみんなのために、大切なものを守ります。
でも、本当に大切なのは、物じゃなくて、みんなとの絆だと気づいたHaveでした。
「I have the best friends!(最高の友達を持ってる!)」
Haveの嬉しそうな声が、夜の海に響きました。
Haveと一緒に覚えよう!
Haveは「持つ」という意味。でも、物だけじゃなくて、友達や時間、気持ちも「持つ」ことができるんだ。きみは何を持っているかな?