みんなの宝物係 – Haveの物語(7-10歳)

あらすじ:船の倉庫係をしているHaveが、みんなのために大切なものを守る物語

朝日が船の甲板を照らす頃、Haveはもう起きていました。

茶色の短い髪をくしゃっとなでて、大きなリュックを背負います。小柄な体には重そうですが、Haveは慣れたものです。

「今日も、みんなの大切なものを守らなきゃ」

船倉に降りていくと、きちんと整理された棚が並んでいます。食べ物、お水、道具、みんなの思い出の品。

I have everyone’s treasures!(みんなの宝物を持ってるよ!)」

Haveは几帳面に、一つ一つ確認していきます。

お昼ごはんの時間、Getがあわてて走ってきました。

Have! 釣り針がなくなっちゃった!」

「大丈夫、I have extra hooks!(予備の釣り針を持ってるよ!)」

Haveはすぐに小箱から釣り針を取り出しました。

「ありがとう! きみはいつも準備がいいね」

Getは嬉しそうに釣りに戻っていきました。

午後、Canが料理をしていると、お塩が足りないことに気づきました。

「あら、困ったわ…」

Canさん、I have salt here!(ここにお塩があるよ!)」

Haveが差し出したお塩を見て、Canはにっこり笑いました。

Haveちゃんのおかげで、おいしい料理が作れるわ」

夕方

夕方、急に雨が降ってきました。

Nameが洗濯物を取り込もうとして、あわてています。

「大変! 服がぬれちゃう!」

I have a big sheet!(大きなシートを持ってるよ!)」

Haveは防水シートを広げて、みんなで協力して洗濯物を守りました。

Haveのおかげで助かったわ」

Nameの金色の長い髪が、夕日でキラキラ光っています。

船の上では、いつも何かが起こります。でも、Haveがいれば大丈夫。みんなそう思っていました。

星が輝く夜、Blankがやってきました。

Have、今日もお疲れさま」

「ぼく、みんなの役に立ててるかな?」

Haveは少し心配そうに聞きました。

「もちろんさ。きみが I have everything we need(必要なもの全部持ってる)って言ってくれるだけで、みんな安心するんだ」

Blankの言葉に、Haveはほっとしました。

ふと、Hopeが近づいてきて言いました。

Have、きみが一番大切に『持ってる』ものは何だと思う?」

Haveは考えました。食べ物? 道具?

I haveI have friends!(友達を持ってる!)」

「そう、それが一番の宝物だね」

みんなで星を見上げました。

船は静かに進んでいきます。明日も、Haveはみんなのために、大切なものを守ります。

でも、本当に大切なのは、物じゃなくて、みんなとの絆だと気づいたHaveでした。

I have the best friends!(最高の友達を持ってる!)」

Haveの嬉しそうな声が、夜の海に響きました。

Haveと一緒に覚えよう!

  • I have (持っている)- 基本の形
  • Have + 名詞 (〜を持っている)- 物や人との関係
  • I have to (〜しなければならない)- 責任や約束

Haveは「持つ」という意味。でも、物だけじゃなくて、友達や時間、気持ちも「持つ」ことができるんだ。きみは何を持っているかな?

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