
朝露がきらめく森の中、BlankとCanは薬草を探していた。
「この辺りにあるはずなんだけど…」
Canが地図を確認しながら困った顔をしている。船で体調を崩した仲間のために、特別な薬草が必要だった。でも、似たような草ばかりで見分けがつかない。
「あっちも探してみよう」
Blankが茂みをかき分けると、古い石造りの小屋があった。扉は半開きで、中は薄暗い。
「誰か住んでたのかな」
小屋の中央に、小さな人形が座っていた。深い青色の髪が肩まで流れ、両手を膝の上で重ねている。まるで何かを待ち続けているような、静かな姿勢。
『わたしの名前を呼んで』
Blankの頭に、穏やかな声が響いた。
「Stay」
名前が自然に浮かんでくる。
光が小屋全体を包み込み、人形がゆっくりと立ち上がった。深い青の髪が揺れ、落ち着いた瞳がBlankたちを見つめる。
「ずっと待っていました。I will stay here(ここに留まります)」
薬草の守護者
Stayは小屋の奥を示した。
「薬草を探しているのね。I stayed to protect them(それらを守るために留まっていました)」
棚には、きれいに乾燥させた様々な薬草が並んでいる。何年も、いや、もっと長い時間をかけて集めたものだろう。
「これは…すごい」
Canが感嘆の声を上げた。探していた薬草もある。
「どれくらいここに?」Blankが尋ねる。
「I don’t know how long I stayed(どれくらい留まっていたか分からない)。でも、いつか必要とする人が来ると信じていました」
Stayは必要な薬草を丁寧に包んでくれた。
「Please stay a moment(少し留まってください)」
彼女は薬草の使い方を詳しく説明してくれた。どの草がどんな症状に効くのか、どう煎じるのか。長い時間をかけて蓄積された知識だった。
決断の時
薬草の説明が終わった後、Blankは聞いた。
「僕たちの船に来ない? 仲間がたくさんいるんだ」
Stayは小屋を見回した。長い時間を過ごした場所。守り続けてきた薬草たち。
「I want to stay, but…(留まりたい、でも…)」
彼女の中で葛藤があるのが分かる。
「この薬草たちは? They need someone to stay(誰かが留まる必要がある)」
Canが優しく言った。
「船にも薬草園を作れるわ。みんなで育てられる」
Stayの目が少し輝いた。
「Can I stay with you?(あなたたちと一緒にいられる?)」
「もちろん!」
Stayは大切な薬草の種と苗を集め始めた。全部は持っていけないが、新しい場所で育てることはできる。
「I’ll stay with my new friends(新しい友達と一緒に留まります)」
初めて、彼女は心から微笑んだ。留まることは、同じ場所に居続けることだけじゃない。大切な人たちのそばに留まることも、また一つの「stay」なのだ。
今回のキー表現
Stayの基本用法
- I will stay here(ここに留まります)
- 基本の現在・未来形
- I stayed to protect(守るために留まった)
- 過去形+目的
- Please stay(留まってください)
- お願い・命令形
- Can I stay?(留まってもいい?)
- 許可を求める
- Stay with me(一緒にいて)
- 最も大切な表現
「留まる」は停滞ではなく、守り続ける強さ。Stayと一緒に、大切なものを守る意味を学んでいこう。