
言葉が通じない街で
朝の港町は活気に満ちていた。しかし、Blankと仲間たちには大きな問題があった。
「困ったな…」Blankが頭を抱えた。「この街の人たち、僕たちの言葉が全く通じない」
Doも珍しく困り顔だった。 「ぼくがジェスチャーでやってみたけど、全然伝わらない!食べ物を買いたいだけなのに!」
市場の店主は首を振るばかり。身振り手振りも、絵を描いても、何をしても意思疎通ができない。このままでは必要な物資が手に入らない。
「言葉って大事なんだな…」Blankが呟いた。
古い図書館での発見
街の外れに、古びた図書館があった。そこは静まり返っていて、誰もいない。
本棚の間を歩いていると、Doが声を上げた。
「見て!あそこに人形がある!」
読書台の上に、小さな人形が置かれていた。口を開けて、何かを話そうとしているような姿勢で固まっている。人形の顔は生き生きとしていて、今にも声が聞こえてきそうだった。
Blankが近づくと、頭に声が響いてきた。
『わたしの名前を呼んで』
優しく、でもはっきりとした声。Blankの口から自然に名前がこぼれた。
「Speak」
眩しい光が図書館を包み込んだ。光が収まると、そこには栗色の髪をポニーテールにした少女が立っていた。明るい笑顔で、すぐに話し始める。
言葉の架け橋
「やっと!やっと話せる!」
Speakは嬉しそうに飛び跳ねた。
「I can speak!(話せる!)ずっと言葉を伝えたかったの!」
「君は…話すのが得意なの?」Blankが聞いた。
「I speak many languages!(たくさんの言語を話すよ!)」
Speakは胸を張った。
「この街の人たちの言葉?それならわたしに任せて!Let me speak for you!(あなたたちの代わりに話させて!)」
三人は市場に戻った。Speakが店主に流暢な現地語で話しかけると、店主の顔がぱっと明るくなった。
「何て言ったの?」Doが興味津々で聞く。
「I spoke about our needs(わたしたちの必要なものについて話した)」
Speakの通訳のおかげで、みんなは必要な食料や水を手に入れることができた。
「すごい!」Doが感心する。「言葉って魔法みたいだ!」
「Words speak louder than actions sometimes(時には言葉の方が行動より雄弁)」
Speakは得意げに微笑んだ。でも、次の瞬間、少し寂しそうな顔になった。
「でも…一人で話していても、誰も聞いてくれなかったら意味がない…」
仲間への誘い
「Speak」Blankが声をかけた。「僕たちの船に来ない?いろんな場所に行って、いろんな人と話ができるよ」
Speakの目が輝いた。
「本当?I want to speak with everyone!(みんなと話したい!)」
すぐに頷いたが、ふと真剣な表情になった。
「でも、話すだけじゃダメよね。聞くことも大事。I should speak and listen(話して、聞かなきゃ)」
「もちろん」Blankが微笑んだ。「みんなで話して、聞いて、分かり合えたらいいね」
「I’ll speak for the team!(チームのために話すよ!)」
Speakは嬉しそうに飛び跳ねた。
帰り道、Speakは街の人たちと挨拶を交わしながら歩いた。
「Speak to you later!(また話そうね!)」
言葉が通じる喜びが、みんなの心を温かくしていた。
今回のキー表現
Speakの基本パターン
- I speak + 言語(〜語を話す)
- Speak to/with + 人(〜と話す)
- Speak for + 誰か(〜の代わりに話す)
- Speak about + 話題(〜について話す)
- Speak up/out(はっきり言う)
ポイント: speakは「話す」という行為そのもの。相手がいても一方的に話すイメージ。会話は”talk”、言うは”say”、伝えるは”tell”と使い分けよう!