
市場での大ピンチ
港町の市場で、BlankとWantが困っていた。
Want「あたし、このパンも欲しいし、あの果物も欲しい!でも…」
手には小さなカゴ一つ。しかし食料を買い込みすぎて、もう持ちきれない。
Blank「僕たちの分だけじゃなくて、船のみんなの分も必要なんだけど…」
Want「I want everything!(全部欲しい!)でも運べない…」
二人の足元には買った荷物が山積みになっていた。他の仲間たちは別の用事で動けず、このままでは船まで運べない。
優しさの人形
市場の奥にある小さな広場に、一体の人形が立っていた。
黄金色の髪をポニーテールに結び、両手を広げたような姿勢で固まっている。その表情は明るく優しげで、まるで何かを分け与えようとしているかのよう。人形の周りには、きれいに等分された果物や花が円を描くように置かれていた。
Want「この子、なんだか優しそう」
Blank「みんなに配ってるみたいな姿だね」
名前を呼んで
Blankの頭に明るい声が響く。
『あたしの名前を呼んで』
自然と名前が浮かんでくる。
Blank「Give」
人形の瞳がぱちりと開く。温かい笑顔が広がった。
Give「I’ll give you a hand!(手を貸してあげる!)」
立ち上がったGiveは、山積みの荷物を見て頷く。
Give「みんなで分けて運べばいいんだよ!」
みんなで協力
Giveはてきぱきと荷物を分け始めた。
Give「I’ll give each person an equal share.(みんなに均等に分けてあげる)」
通りかかった子どもたちに声をかける。
Give「Can you give us some help?(手伝ってくれる?)お礼にお菓子をあげるから」
Want「あたしも!I want to give too!(あたしもあげたい!)」
Wantが自分の大好きなクッキーを差し出す。
Give「That’s the spirit! When we give, we receive.(その調子!与えれば受け取れる)」
Blankも荷物の分配を手伝い始める。
Blank「Give me that heavy box.(その重い箱を渡して)僕が運ぶよ」
子どもたちが集まってきて、みんなで荷物を少しずつ持つ。
Give「Don’t give up!(諦めないで!)もう少しで船だよ」
みんなで協力して、無事に荷物を船まで運ぶことができた。
Giveの本音
港に着くと、Giveの表情が少し曇る。
Give「あたし…いつも与えてばかりで、時々疲れちゃうこともあるんだ」
でもすぐに笑顔を取り戻す。
Give「でも、みんなの喜ぶ顔を見ると、また giving feels good!(与えるって気持ちいい!)」
新しい仲間
Blank「Give、僕たちと一緒に船に乗らない?」
Give「え?でも、この町のみんなは…」
Giveは少し迷ったあと、明るく笑った。
Give「I’ll give it a try!(やってみる!)新しい場所で、新しい人たちに何かをあげられるなんて素敵!」
今回のキー表現
- I’ll give you a hand! – 手伝うよ! (困っている人を助ける時の定番表現)
- Give me that – それをちょうだい/渡して (物を受け取る時の基本表現)
- Don’t give up! – 諦めないで! (励ましの定番フレーズ)
- Give me five! – ハイタッチ! (喜びを分かち合う時のカジュアル表現)
- Give it a try – 試してみる (新しいことに挑戦する時の表現)
協力することで大きな問題も解決できることを学んだBlankたち。Giveの優しさと「与える」精神が、新たな仲間を増やす鍵となりました。