
森の迷路で迷子に
Blank、Have、Getの3人は、巨大な迷路のような森に迷い込んでいた。分かれ道が何度も現れ、どちらへ進めばいいか分からない。
「ぼく、もう同じ場所を3回も通った気がする」Haveが疲れた声で言った。
「ぼくも方向が分からなくなってきた」Getも困り顔だ。
Blankは立ち止まり、周りを見回した。「このままじゃ、永遠に森から出られないかも…」
考える少年の人形
奥の大木の根元に、小さな人形が座っていた。顎に手を当て、じっと前を見つめる姿勢で固まっている。灰色の髪が前に垂れ、考え込んでいるような表情のまま動かない。
「また人形だ」Haveが近づいた。
その瞬間、Blankの頭に声が響いた。
『僕の名前を呼んで』
静かで、理知的な声。自然と名前が浮かんでくる。
「Think」
Blankが名前を呼ぶと、人形の周りに柔らかい光が広がった。
「君の名前はThinkだ」
論理的解決への道
灰色の髪の少年がゆっくりと顔を上げた。前髪が長く、穏やかな目をしている。
「僕はThink。I think we need a plan.(計画が必要だと思う)」
立ち上がったThinkは、迷路のような森を見回した。
「Let me think about this.(ちょっと考えさせて)」
Thinkは地面に枝で簡単な地図を描き始めた。「I think the exit is this way.(出口はこっちだと思う)」
「どうして分かるの?」Getが尋ねた。
「太陽の位置と、木の苔の生え方を見れば分かる。I think logically.(論理的に考えるんだ)」Thinkは説明した。
Haveが感心した。「すごい!ぼくは感覚で動いてたけど、ちゃんと考えることが大切なんだね」
「I don’t think that’s the only way.(それだけが方法じゃないと思う)」Thinkは優しく微笑んだ。「感覚も大切。でも、What do you think?(君はどう思う?)両方を組み合わせるのが一番いい」
森を進みながら、Thinkは分岐点ごとに立ち止まって考えた。
「I think we should go left here.(ここは左に行くべきだと思う)」
その判断は的確で、少しずつ森の出口に近づいていった。
問題解決と新たな絆
「見えた!森の出口だ!」Haveが叫んだ。
Thinkも安堵の表情を見せたが、すぐに冷静さを取り戻した。「I was thinking…(考えていたんだけど)みんなと協力できて良かった」
少し頬を赤らめ、照れたような仕草を見せる。普段は冷静なThinkにも、嬉しさが滲み出ていた。
新しい仲間として船へ
「Think、僕たちの船に乗らない?」Blankが誘った。「君の思考力があれば、きっと航海も順調に進む」
Thinkはしばらく黙って考え込んだ。
「I need to think about it carefully.(慎重に考える必要がある)」
でも、すぐに顔を上げた。
「Actually, I think it’s a good idea.(実は、いい考えだと思う)仲間と一緒に考えることで、もっと良い答えが見つかるかもしれない」
Thinkは静かに微笑んで、仲間に加わることを決めた。
今回のキー表現
- I think + 文(〜だと思う)
意見を述べる基本表現。日常会話で最も使う。 - Let me think(考えさせて)
少し時間が欲しい時の定番フレーズ。 - What do you think?(どう思う?)
相手の意見を聞く時の必須表現。 - I don’t think + 文(〜とは思わない)
否定の意見を柔らかく伝える表現。 - I was thinking…(考えていたんだけど)
提案や意見を切り出す時の便利な表現。
thinkは「考える」の基本動詞。意見を言う時も、相手に聞く時も使える万能選手。論理的に考えることの大切さを、Thinkが教えてくれた。