◆あらすじ 補給のため港に停泊中、市場で買い出しをしていたWantが偶然人形を発見。解放されたDanceの夢を叶えるため、南の島の祭りへ向かうことに。
Port
Bridge Portの市場は、朝から活気に満ちていた。
香辛料の匂い、魚を売る声、樽を転がす音。船乗りたちが行き交い、商人たちが値段交渉をしている。朝露がまだ石畳に残り、東から差し込む光が露店の布を黄金色に染めていた。
Nameが船の甲板から街を眺めていた。金色の長い髪が朝の風に揺れる。 「…この街にも、名前を呼ばれることを待っている子がいる」
船から市場へと続く石段を、仲間たちが降りていく。
Hope「補給は午前中に済ませよう」
Blank「みんな、はぐれないように」
でも、すでにWantは駆け出していた。
Market
「I want that bread!(あのパン欲しい!)」
Wantが焼きたてのパンを指差す。湯気が立ち上り、バターの香りが漂ってくる。
Need「We need vegetables first(まず野菜が必要だ)」
手帳を片手に、計画的に買い物を進めようとするNeed。でもWantはもう次の露店へ駆け出していた。
「わあ!綺麗な布!I want this too!(これも欲しい!)」
Have「I have enough bags for everything!(全部入る袋を持ってる!)」
小柄なHaveが、大きな麻袋を背負って追いかける。
市場の奥へと進むにつれて、店の様子が変わってきた。新鮮な食材を売る店から、古道具や珍しい品を扱う店へ。埃っぽい空気と、古い木の匂い。
「I want to see everything!(全部見たい!)」
雑貨屋の奥で、Wantの足が止まった。薄暗い店内、古い棚の隅に、埃をかぶった何かがあった。
「ねえ見て、綺麗な人形!」
Dance
片足を上げ、両手を優雅に広げた姿勢。紫の瞳は閉じられ、足首には小さな鈴が付いている。埃をかぶってはいるが、今にも動き出しそうな生命感がある。
その瞬間、Blankの心に声が響いた。
『わたしの名前を呼んで』
Want「I want to touch it!(触りたい!)」
『踊りたい!踊りたい!』
もう一度、はっきりと聞こえてきた。まるで心臓の鼓動のように、強く、切実に。
Blank「Dance」
「君の名前はDanceだ」
名前を呼んだ瞬間——
人形の紫の瞳がゆっくりと開く。固まっていた指先がぴくりと動き、足首の小さな鈴がチリンと鳴った。
「I can dance!(踊れる!)」
爆発するような喜びと共に、Danceは回転を始めた。狭い店内でくるりと一回転、二回転。埃が舞い上がり、朝の光の中できらきら輝く。
カスタネットを取り出し、タン、タタ、タンとリズムを刻む。踊ることが呼吸のように、生きることそのもののように。
「Let’s dance together!(一緒に踊りましょう!)」
店の外まで踊り出て、市場の真ん中で大きくジャンプ。着地と同時に、スカートがふわりと広がる。
「I want to dance on a real stage!(本物のステージで踊りたい!)With everyone!(みんなと一緒に!)」
市場の人々が足を止める。子供たちが手を叩く。野菜を売っていたおばさんも、漁師の男たちも、みんなが見とれている。
Dream「Your dream is beautiful!(素敵な夢ね!)I dream of dancing too!(わたしも踊る夢を見る!)」
虹色の髪を揺らしながら、Dreamが手を取る。二人で即興のダンス。音楽はないけれど、市場の喧騒がリズムになる。
Festival
「おーい!」
GetとTakeが大荷物を抱えてやってきた。
Get「Got everything(全部手に入れた)」
Take「I’ll take these back to the ship(これを船に運ぶ)」
Get「そうだ、港で聞いたんだけど、南の島で5年に1度の祭りがあるらしい」
Dance「Festival?! I can dance there?!(祭り?!そこで踊れる?!)」
目を輝かせるDance。踊りながら聞いている。立ち止まることができない、それが彼女だ。
「2週間後。満月の夜だって」
Need「We need to hurry then(急ぐ必要がある)」
Want「I want to go!(行きたい!)I want to see the festival!(祭りを見たい!)」
Dream「I dream that her dream will come true!(彼女の夢が叶うことを夢見る!)」
三人の瞳が同時に輝く。
市場の商人が口を挟んだ。
「その祭りはな、島中の踊り手が集まる特別な夜さ。でも、航海は7日はかかるぞ」
Will「I will get us there in time!(間に合わせる!)」
Go
港に戻ると、Hopeが海図を広げていた。茶色の長い髪を潮風になびかせながら、航路を確認している。
「南の島か…満月までに着くには、今日中に出航しないと」
Hope「I hope for new adventures!(新しい冒険を願う!)」
Can「We can make it!(間に合う!)」
Do「I’ll do all preparations!(準備は全部やる!)」
赤い髪のDoが船の上を走り回る。ロープを結び、帆を確認し、水樽を運ぶ。
Make「I’ll make decorations for the festival!(祭りの飾りを作る!)」
Give「I’ll give my best support!(最高の支援をあげる!)」
みんなが動き始めた。それぞれの「できること」を持ち寄って。
Dance「I’ll dance for everyone!(みんなのために踊る!)On every island!(すべての島で!)」
止まらない。彼女は甲板でも踊り続ける。
出航の汽笛が鳴る。
Hopeが舵を握り、Blankが錨を上げる。20人の仲間を乗せた船は、ゆっくりと港を離れていく。
島民たちが手を振る。市場の商人たちも、子供たちも。
「良い旅を!」 「祭りで会おう!」
風が帆を満たし、船は加速する。
Nameが海を見つめながら、静かに呟いた。
「きっとあの島にも、名前を呼ばれることを待っている子がいる」
Danceは踊り続ける。波のリズムに合わせて、風の歌に合わせて。
南の島へ。満月の祭りへ。 新しい冒険が、また始まる。
今回のキー表現
- I can dance! – できることの喜び
- I want to go! – 素直な欲求の表現
- We need to hurry – 必要性の認識
- I’ll do all preparations! – 行動宣言
- I hope for new adventures! – 未来への期待
VocabDollsの仲間たちは、それぞれの単語を使って気持ちを表現します。新しい仲間の夢を、みんなで叶えに行く。それが彼らの冒険なのです。