
◆あらすじ 「島の素材で衣装を作れるかも」というIdeaの種から、衣装チームが動き出す。材料は集まったが、そこに現れたDesignが、その独特な魅力で祭りの衣装を生み出していく。
Materials
朝、衣装チームは島中から材料を集めていた。
海岸では貝殻、森では大きな葉っぱと花、畑では染料になる実。島のあらゆる場所が、衣装の素材庫だった。
Take「I’ll take all useful materials!(使えそうな材料は全部取る!)」
褐色の肌を朝日に輝かせながら、Takeが次々と材料を運んでくる。大きな籠を両手に抱え、背中にも袋を背負っている。
「I’ll take responsibility for quality!(品質の責任は俺が取る!)」
欠けた貝殻は除き、しおれた花は選ばない。厳しい目で選別していく。
Have「I have threads and needles!(糸と針を持ってる!)」
小柄なHaveが、大きなバッグから次々と道具を取り出す。
「I have different colors!(いろんな色を持ってる!)Red, blue, yellow!(赤、青、黄色!)」
茶色のショートヘアを揺らしながら、嬉しそうに糸巻きを並べる。
Give「I’ll give all my ribbons!(リボンを全部あげる!)」
金色の髪のGiveが、大切にしていた布や飾りを差し出す。
Make「I can make… something(何か作れる…)」
でも、Makeも困った顔。手をもじもじさせながら材料を見つめる。
「物は作れるけど、衣装は…どこから始めれば…」
Problem
材料は山のように集まった。
貝殻の山、花の束、葉っぱの束、色とりどりの糸、木の実、羽根。テーブルの上に所狭しと並んでいる。
でも、誰も次の一歩が分からない。
Need「We need someone who knows fashion(ファッションを知る人が必要だ)」
手帳を見ながら、Needが冷静に分析する。
「We need design sense(デザインセンスが必要だ)」
Think「I think we’re missing something crucial(重要な何かが欠けていると思う)」
顎に手を当てて、Thinkが深く考え込む。
「材料はある、道具もある、でも…」
Give「I want to give beautiful clothes!(美しい服をあげたい!)But how?(でもどうやって?)」
みんなの思いはあるのに、形にできない。
子供たちが期待の目で見ている。歌姫も不安そうに材料の山を眺めている。
「このままじゃ、普段着で祭りに…」
Design
その時、Blankが島の外れにある古い仕立て屋を見つけた。
埃をかぶったミシン、色褪せた布地、壊れたマネキン。長い間、誰も使っていない様子だった。
奥の薄暗がりに、一体の人形が立っていた。
片手を腰に当て、もう片手で髪をかき上げるようなポーズ。モデルのような立ち姿。その姿は男性とも女性とも判別できない、不思議な美しさを持っていた。瞳は閉じられ、唇には微かな笑みが浮かんでいる。
『あたしの名前を呼んで』
『ファッションが…呼んでいる』
Blank「Design」
「君の名前はDesignだ」
名前を呼んだ瞬間——
人形の瞳が虹色に輝き始めた。まつげがパチリと動き、唇が艶やかに微笑む。
優雅に伸びをして、くるりと回る。
「My design sense is back!(デザインセンスが戻ってきた!)」
山積みの材料を見て、目がキラキラと輝く。手を叩いて喜ぶ。
「素敵!これだけ揃っているなら充分すぎるわ!」
「I’ll design the most fabulous costumes!(最高にファビュラスな衣装をデザインする!)」
ウィンクしながら、早速スケッチブックを取り出す。さらさらと線を描き始める。
Mystery
作業を始めようとした時、Questionが興味深そうに近づいてきた。
Question(7歳の男の子の姿)「あなたは男の人?女の人?」
無邪気な瞳で見上げる。
Design「ウフフ、野暮なことを聞いちゃダ〜メよ❤」
人差し指を唇に当てて、いたずらっぽく微笑む。
Question(20代女性に変化)「Why? Why can’t I ask?(どうして?どうして聞いちゃダメ?)」
Design「Beauty has no boundaries, darling(美に境界はないの、ダーリン)」
「My designs are for everyone!(あたしのデザインはみんなのため!)」
Question(60代男性に変化)「But people want to know…(でも人々は知りたがる…)」
またしてもLeaveが静かに立ち上がった。灰色の髪が風に揺れる。
Leave「Come. Sometimes mysteries should stay mysterious(来い。時には謎は謎のままがいい)」
Questionの手を取る。
Leave「美しいものを解体する必要はない」
二人の姿がゆっくりと遠ざかっていく。Questionの「でもなんで?」という声だけが風に乗って聞こえてきた。
Know「I know there are doors not meant to be opened(開けてはいけない扉があることを知っている)」
紫の髪のKnowが、哲学的に呟く。
Design「あら、でもあたしの心はいつでもオープンマインドよ❤」
艶やかに髪をかき上げる。
Creation
「さあ、みんな、手分けして仕上げるわよ〜!」
Designの指示が的確に飛ぶ。スケッチを見せながら、てきぱきと指示を出していく。
Have「I have them ready!(準備できてる!)」
素早く針と糸を渡す。
「Make! Create the base structure!(土台の構造を作って!)」
Make「I’ll make it perfect!(完璧に作る!)」
骨組みを組み立て始める。
「Take! More shells, but only the perfect ones!(もっと貝殻を!でも完璧なものだけ!)」
Take「I’ll take only the best!(最高のものだけ取ってくる!)」
再び海岸へ走る。
Designの手が魔法のように動く。
貝殻が胸飾りに、葉っぱがスカートに、花が髪飾りに変わっていく。針が踊るように布を縫い、リボンが優雅に絡み合う。
「Watch this design transformation!(このデザインの変身を見て!)」
Do「I do! I want to do something!(やる!何かやりたい!)」
赤い髪を跳ねさせながら飛び込んでくる。
Design「Then do the finishing touches!(じゃあ仕上げをやって!)Beads here!(ここにビーズ!)」
「My design isn’t just about beauty(あたしのデザインは美しさだけじゃない)」
「It’s about bringing out everyone’s unique charm!(みんなのユニークな魅力を引き出すこと!)」
一人一人の体型、動き方、性格に合わせて、微調整を加えていく。
Complete
夕暮れ、ついに衣装が完成した。
広場に並べられた衣装は、夕日を受けて輝いている。それぞれが違うデザイン、でも統一感がある。
Dance「I can dance in this!(これで踊れる!)」
新しい衣装を着て、くるくると回るDance。裾がふわりと広がり、貝殻の飾りが音を立てる。
「It moves with my dancing!(踊りと一緒に動く!)」
Sing「It makes me want to sing louder!(もっと大きな声で歌いたくなる!)」
胸の花飾りに触れながら、歌姫と一緒に声を出す。
Design「Everyone looks fabulous!(みんなファビュラス!)」
満足そうに腰に手を当てる。
「My designs bring out your inner beauty!(あたしのデザインは内なる美しさを引き出す!)」
Will「I will wear this with pride!(誇りを持って着る!)」
Want「I want one in every color!(全部の色が欲しい!)」
Hope「I hope everyone sees how beautiful we are!(みんなの美しさが伝わることを願う)」
島の人々も試着を始める。子供用の小さな衣装から、大人用の堂々とした衣装まで。みんなが鏡の前で嬉しそうに回っている。
Music「This deserves special music!(これには特別な音楽が必要!)」
でも、まだ祭りには何かが足りない。
みんなが衣装を着て、音楽も歌もある。でも——
Hope「I hope the stage gets fixed(舞台が直ることを願う)」
壊れたままの舞台を見つめる。
Idea「I have an idea for the stage!(舞台のアイデアがある!)」
小さな種を投げながら、Ideaが飛び跳ねる。
祭りまで、あと2日。
衣装は完成した。次は、みんなが輝ける舞台の番だ。
今回のキー表現
- I can design! – 創造的な才能の開花
- My designs bring out your unique charm – 個性を引き出すデザイン
- Beauty has no boundaries – 美に境界はない
- I’ll take only the best – 最高を選び取る姿勢
- Everyone looks fabulous – みんなの輝き
島の素材から生まれた衣装は、それぞれの個性を最大限に引き出すものになりました。Designの才能とみんなの協力で、祭りの準備がまた一歩前進です。