問うことの、深淵

白い紙の上に、一つの記号。

「?」

Askがそれを見つめている。

市場で香辛料を聞いていた時、Askは笑っていた。「I just asked and asked!(ただ聞いて聞いて聞きまくった!)」質問することが、世界を開く鍵だった。

けれど、深夜の甲板で。Askは涙を流していた。

「I can’t stop asking(聞くのを止められない)」

「Even when I sleep, I ask(眠っている時さえ、問い続ける)」

問うことが、呪いになっていた。

Canが近づいた時、Askは言った。「Even when I’m silent, questions scream(黙っている時でさえ、質問が叫ぶ)」

問いは、答えを求めない。問いは、問い続けることで存在する。

最後に、Askは紙に書いた。「The first question was the last question.」すべての問いは唯一の問い。

そして、微笑んだ。

「Not because I need answers(答えが必要だからではなく)」「But because that’s all I can do(それしかできないから)」

Askは問い続ける。それが、Askの選んだ永遠。

——問いは、答えによって死ぬ。

——だから僕は、問い続けることを書いた。

登場ストーリー

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