やりすぎてしまう日 – Doの物語(11-14歳)

あらすじ:何でもやりたがるDoが、一人で全部やろうとして失敗し、チームワークの大切さを学ぶ物語


目次

第1章 朝の決意

夜明けと共に目を覚ましたDoは、いつものように飛び起きた。赤い髪を振り乱しながら、小柄な体に溢れんばかりのエネルギーを感じている。

「今日は特別な日になりそうだ」

甲板に出ると、Hope船長が難しい顔をして海図を見つめていた。

「船長、どうしたんですか?」

「実は、今日中に次の港に着かないと、大切な荷物の配達に間に合わないんだ」

Doの目が輝いた。

I’ll do everything to help!(全部手伝うよ!)」

「ありがたいが、みんなで協力しないと…」

I can do it all by myself!(ぼく一人で全部できるよ!)」

Doは胸を張った。Hope船長は心配そうな表情を浮かべたが、Doの熱意に押されて頷いた。

第2章 一人で全部

午前中、Doは船中を駆け回った。

帆の調整から始まり、ロープの整理、甲板の清掃、食事の準備。普通なら数人で分担する作業を、一人でこなそうとしていた。

I do sails!(帆をやるよ!)」

マストに登って帆を調整したかと思うと、すぐに降りて別の作業に取りかかる。

Getが心配そうに声をかけた。

Do、少し休んだ方がいいんじゃないか?」

I don’t need rest!(休憩はいらないよ!)」

Doは汗をかきながらも、手を止めようとしない。

Canが昼食の準備を始めようとすると、Doが飛んできた。

I do cooking today!(今日は料理をぼくがやるよ!)」

「でも、あなた一人じゃ大変でしょう」

I can do anything!(なんでもできるよ!)」

第3章 綻び始める計画

昼過ぎ、Doの計画に綻びが見え始めた。

急いで調整した帆が風を受けきれず、船の速度が上がらない。食事の準備も中途半端で、みんなお腹を空かせている。

「あれ? なんで帆がうまく張れないんだろう」

Doは焦り始めた。一つの作業に集中している間に、他の作業がおろそかになってしまう。

Blankが近づいてきた。

Do、手伝おうか?」

I have to do it myself!(自分でやらなきゃ!)」

Doは頑固に首を振った。でも、明らかに限界が見えている。

午後になると、疲労が蓄積して、簡単なミスを繰り返すようになった。

ロープを結び間違えて、大切な荷物が動いてしまう。急いで料理した昼食は焦げてしまう。

I’m doing my best!(ベストを尽くしてるよ!)」

Doは自分に言い聞かせるように呟いたが、声に力がない。

第4章 限界を超えて

夕方、ついに決定的な問題が起きた。

一人で帆を調整していたDoが、疲労でバランスを崩し、マストから落ちそうになったのだ。

「危ない!」

Getが素早く駆けつけて、Doを支えた。

I can do it alone…(一人でできるよ…)」

Doは弱々しく呟いたが、もう立っているのがやっとだった。

Hope船長が近づいてきた。

Do、君の気持ちはよく分かる。でも、『do everything』と『do anything』は違うんだ」

「どういう意味ですか?」

「『do anything』は何でもできるという可能性。『do everything』は全部を一人でやろうとすること。君には『do anything』の力があるが、『do everything』をする必要はないんだ」

第5章 新しい「do」の形

Hope船長の言葉に、Doははっとした。

I don’t have to do everything…(全部をやらなくてもいいんだ…)」

「そうだ。みんなで協力すれば、一人一人が得意なことを『do』できる」

その時、Canが声をかけた。

Do、一緒に夕食を作りましょう。あなたの元気があれば、きっと美味しくできるわ」

I do cooking with you!(一緒に料理するよ!)」

初めて、Doは「一人で」ではなく「一緒に」と言った。

Dreamも加わって、三人で夕食の準備を始めた。Doは野菜を切り、Canは調味料を調整し、Dreamは盛り付けを担当した。

I do my part!(ぼくの部分をやるよ!)」

一人で全部やろうとした時よりも、ずっと楽しく、そして効率よく作業が進んだ。


第6章 チームの力

夕食の時間、美味しい料理がテーブルに並んだ。

「今日の料理、とても美味しいね」Nameが笑顔で言った。

I did it with everyone!(みんなと一緒にやったんだ!)」

Doは嬉しそうに答えた。

Hope船長が立ち上がった。

「みんなのおかげで、明日の朝には港に着けそうだ。Doの頑張りも、みんなの協力も、どちらも大切だった」

I learned something today(今日学んだことがあるよ)」

Doは真剣な表情で言った。

「『Do your best』は『do everything alone』じゃないんだね。『do what you can do best』なんだ」

みんなが拍手をした。

その夜、Doは他のみんなと一緒に星を見上げた。

I do my best, we do our best(ぼくはベストを尽くす、みんなでベストを尽くす)」

一人でできることには限りがある。でも、みんなでやれば、もっと大きなことができる。

それが、Doが学んだ新しい「do」の意味だった。


深く知るdo

  1. Do your best (ベストを尽くす)
    一人の努力の大切さ
  2. Do it together (一緒にやる)
    協力の力
  3. Do what you can (できることをやる)
    自分の役割を知る
  4. Do or don’t (やるかやらないか)
    選択の重要性
  5. Just do it (とにかくやってみる)
    行動する勇気

一人でも、みんなでも、「do」の力は無限大。Doと一緒に、新しいチャレンジを始めよう!

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