第二部 第3章 音楽を探せーMusic

◆あらすじ Ideaの「自然の音を楽器に」という種から、音楽チームが動き出す。森でWantが見つけた人形Musicを解放し、島の素材から楽器を作り出す冒険が始まる。


目次

Morning

朝露がまだ葉っぱに残る早朝、音楽チームは島の森へ向かった。

鳥のさえずり、風の音、遠くから聞こえる波の音。島そのものが大きな楽器のようだった。

Want「I want those shiny rocks!(あのキラキラした石が欲しい!)」

道端で光る石を見つけるや否や、すぐに飛びつく。朝日を受けて虹色に輝いている。

Need「We need to think first(まず考える必要がある)」

眼鏡を押し上げながら、Needが冷静に諭す。手帳には昨夜まとめた「必要な材料リスト」が書かれている。

「We need materials that resonate(共鳴する材料が必要だ)」

Get「I’ll get what we need(必要なものを手に入れる)」

実用的な視点でGetが辺りを見回す。

Want「But they’re so pretty! I want them anyway!(でもすごく綺麗!とにかく欲しい!)」

石を抱えて離さない。その純粋な欲求が、時に思わぬ発見につながることもある。

Make「I can make something with those(それで何か作れる)」

Makeが石を手に取り、軽く叩いてみる。カチカチと澄んだ音がした。

「Maybe percussion?(打楽器になるかも?)」

Forest

森の奥へ進むと、竹林が広がっていた。

背の高い竹が空に向かって真っ直ぐ伸び、風が吹くたび、さわさわと葉が擦れ合う音がする。竹と竹がぶつかり合う音も、どこか音楽的だった。

Think「I think bamboo has potential(竹には可能性があると思う)」

考え深げにThinkが竹を見上げる。

「Different thicknesses… different sounds…(太さが違えば…音も違う…)」

Get「Let’s get different sizes(違うサイズを手に入れよう)」

太い竹、細い竹、節の間隔が違う竹。Getが効率的に選別していく。

その時、Wantが急に立ち止まった。

「あれ…なんだろう」

森の奥、苔むした古い祠の前に、何かが置かれている。朝の光が木漏れ日となって、その場所だけスポットライトのように照らしていた。

Music

楽譜を胸に抱えた人形だった。

優雅な衣装を着て、指揮者のように片手を上げたポーズで固まっている。もう片方の手には、古びた楽譜が大切そうに抱えられていた。顔には音楽への情熱が凍りついたように刻まれている。

Want「I want to see what it’s holding!(何を持ってるか見たい!)」

『わたしの名前を呼んで』

声が響く。まるで遠くから聞こえるメロディーのように。

『音楽を…音楽を作りたい』

Blank「Music」

「君の名前はMusicだ」

名前を呼んだ瞬間——

人形の瞳が音符のように輝き始めた。固まっていた指が動き、楽譜のページがひらりとめくれる。

「I can make music!(音楽が作れる!)」

喜びに満ちた声。楽譜を開いて見せるが、そこには何も書かれていなかった。真っ白なページ。

でもMusicは嬉しそうにページを撫でる。

「Empty pages… perfect for new music!(白紙のページ…新しい音楽にぴったり!)」

「Let’s fill them with the island’s music!(島の音楽で満たそう!)」

竹を一本手に取り、ポンと叩く。澄んだ音が森に響いた。

「Listen to this music!(この音楽を聞いて!)」

別の竹を叩く。違う音程。高い音、低い音。

「You need music for the festival?(祭りに音楽が必要?)Don’t worry. Music is everywhere!(心配しないで。音楽はどこにでもある!)」

風の音、鳥の声、竹のささやき。全てが音楽の素材だと気づかせてくれる。

Creation

Musicは竹を並べ始めた。大きいものから小さいものまで、順番に。

「Different lengths make different music!(長さが違えば音楽も違う!)」

Do「I’ll do the cutting!(切るのはぼくがやる!)」

赤い髪を揺らしながら、Doが勢いよく飛び出した。腰に下げたノコギリを取り出す。

ザクザクザク!

勢いよく竹を切り続ける。あっという間に10本の竹が切り揃えられた。

「I did it! I did it all!(やった!全部やった!)」

Music「わあ、早い!Let me make music!(音楽を作らせて!)」

並んだ竹を順番に叩いてみる。

ポン、ポン、ポン。

全部同じ音。

Do「え?」

Musicが困ったような、でも優しい笑顔を見せる。

Think「I think we need different lengths…(違う長さが必要だと思う…)」

Music「It’s okay! Music includes mistakes!(大丈夫!音楽には失敗も含まれる!)」

「All lengths are the same, so the music is the same(長さが同じだから、音楽も同じ)」

節の位置を指で示しながら、もう一度説明する。

「Here, here, and here…(ここと、ここと、ここ…)」

Build「Easy—building needs patience!(落ち着いて—建設には忍耐が必要!)」

昨日から手伝いに来ていたBuildが、優しく声をかける。

Do「I’ll do it again!(もう一回やる!)」

今度は慎重に、長さを変えて切っていく。一本切るごとに、Musicが音を確認する。

「Perfect! That’s music!(完璧!それが音楽!)」

Discovery

Music「Water makes music too!(水も音楽を作る!)」

ココナッツの殻に水を入れ、量を調整する。指で弾くと、ぽーん、ぽーんと澄んだ音が響く。

「Different amounts, different music!(量が違えば、音楽も違う!)」

Want「I want to try!(やってみたい!)」

石を水に落とすと、ぽちゃんと音がした。

「My stones make music too!(あたしの石も音楽を作る!)」

Make「I’ll make a shaker!(シェイカーを作る!)」

乾いた実に種を入れて、シャカシャカと音を出す。

夕方近く、楽器が揃い始めた。

竹の笛、水の音階、木の太鼓、種の入ったマラカス、石のカスタネット。森の恵みが、楽器に生まれ変わっていく。

Music「Let’s make music together!(一緒に音楽を作ろう!)」

Harmony

広場に戻ると、他のチームも集まってきた。

Music「Ready? Follow my music!(準備はいい?わたしの音楽についてきて!)」

指揮を始める。最初はバラバラだった音が、少しずつ一つになっていく。

ポン、ポン、シャカシャカ、ぽーん。

リズムが生まれ、メロディーが重なる。

島の人々が集まってきた。子供たちが手を叩いてリズムを取る。老人たちも足でリズムを刻み始める。

Dance「I can dance to this music!(この音楽で踊れる!)」

音楽に合わせて回転し、ジャンプする。カスタネットと種のマラカスが、彼女の動きと完璧に合っていた。

Hope「I hope this brings joy(これが喜びをもたらすことを願う)」

確かに、音楽が島に活気を取り戻し始めていた。

Missing

でも、何かが足りなかった。

楽器の音は響いている。リズムもある。メロディーもある。

Music「Something’s missing in this music…(この音楽に何かが足りない…)」

空の楽譜を見つめながら、首を傾げる。

「Music needs… voices(音楽には…声が必要)」

長老がため息をつく。

「島一番の歌い手は、自信を失って森の奥に消えたまま…」

「何度も探したが、見つからない」

Musicが楽譜のページをめくる。白紙のページが、まだたくさん残っている。

「Songs need singers(歌には歌い手が必要)Without voices, music is incomplete(声がなければ、音楽は不完全)」

See「I can see we need to search deeper(もっと深く探す必要があるのが見える)」

Watch「I’ll watch for any signs(何か手がかりがないか見張る)」

夕暮れの中、音楽は続いていた。でも、歌声のない音楽は、どこか寂しげだった。

Idea「I have an idea about voices!(声についてアイデアがある!)」

小さな種を一つ投げながら、Ideaが飛び跳ねる。

祭りまで、あと4日。

音楽は生まれた。でも、まだ完成していない。


今回のキー表現

  • I can make music! – 創造の喜び
  • Music includes mistakes – 失敗も音楽の一部
  • Music is everywhere – どこにでもある可能性
  • Different lengths make different music – 違いが生む調和
  • Music needs voices – 完成への最後のピース

自然の素材から音楽を作り出すことはできた。でも本当の音楽には、心を込めた歌声が必要。VocabDollsの仲間たちの挑戦は続きます。

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